Ryuichi Ogino的現...

2013-11-23

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Artist Interview

Ryuichi Ogino的現代アートリュウイチ オギノ

独特の風合いと作品による海外での活躍も積極的に行う東京在住の現代アーティストRyuichi Ogino。独特の風合いと作品による海外での活躍も積極的に行う東京在住の現代アーティストRyuichi Ogino。 長年の海外での活動を経て、2005年に東京へ戻り、「Idealistically Hypocritical」と題し、自身のコンセプトである「Out of Context Mash-Up」を考察する為の展示をシリーズで行うようになる。 最近では廃アパートでのゲリラ的な展示に加え、先日行われ大盛況だった取壊しされるビル全体を使ったグループ展Bictionでの作品でも高い評価受けた。2014年10月にはポートランド、カナダのグループ展も成功をおさめ帰国。中目黒の新しいBBQスタイルバーとして多くのアーティストに親しまれ、Ryuichi Oginoも関わるHATOS BARにて東京発の現代アーティスト、Ryuichi Oginoの独占インタビューを行いました

中目黒の新しいBBQスタイルバーとして多くのアーティストに親しまれ、Ryuichi Oginoも運営に関わるHATOS BARにて東京発の現代アーティスト、Ryuichi Oginoの独占インタビューを行いました。

----海外での生活も長いRyuichi Oginoだけど、海外での生活やアート、今に至る経緯とか教えてもらえる?

絵は小さいときから、覚えてない時から書いてて。始めのうちは、子供の落書きののりで鉛筆とかクレヨンとかで書いてて。覚えてるのは小学校の図工の授業とかで絵書くでしょ?そういうので1番にならないと気がすまなかったね。絵に関しては負けず嫌いだったね。

----じゃーそういう幼少期から絵で食べていこうみたいなのが少なからず意識としてあったってこと?

でもまあ、そんなんでお金になるっていうのが分かったのはアメリカ行ってからかな?アメリカの学校で絵画のクラスを取って、学校で展示してたら自分が書いた絵が1枚8万円で売れたのね。あと、絵で奨学金とか出て、絵でお金になるんだっていうのがそのとき初めて分かって。
それで、初めはグラフィックやろうと思ってたんだよね。グラフィックデザイナーって代理店に入っててそういう職業があるんだって感じだった。就職を考えて、絵でも就職できるならグラフィックちょっとやってみようかなって思って。

----Ogiちゃんはお父さんもプロダクトデザイナーとしても有名な人だけど、そういう影響があったわけ?

親父に別に絵を教えてもらった訳でもないんだけど、いつも親父に絵を怒られてて、こんな絵書いてどうすんだって言われてたね。それで逆に学校では負けず嫌いになってたのかもね。

----アメリカでは具体的にどういう事をやってたのかな?

はじめはアメリカのデンバーでスノボーをしたくて行ってたんだけど、そこでちょこちょこグラフィックのクラスとか取りだしたんだよね。本格的に作品造りをスタートさせたのは、サンフランシスコのアートスクールに転校してからかな?親も反対してたんだけどね。奨学金もらったくらいから態度急変してアートスクールに行かせてもらったんだよね。18歳の時にアメリカ行ったんだけど、アートスクールに転校したのは23歳くらいかな?ずっとスノボーとか学校で遊んでたから5年くらいデンバーにはいたかな?

----Ogiちゃんの作品買っていく人って外国の人が多いよね。

特にちょっと大きめの絵とかは、周りで10万オーバーの絵を買う人が日本の知り合いにはいないかな?海外だと衝動買いとかで10万とかの絵を買う人もいるからね。住宅事情とか色々あるんだろうけど。日本は壁とか自由にできないでしょ?
向こうは壁とかも全然塗っていいし、むしろ駄目な方が少ないというか。まあ和室に絵画は似合わないしね。

----作品から生と死みたいなプリミティブな部分を感じるんだけど、意識はしてるの?

それは人間の普遍のテーマだからじゃないかな?そこは避けて通れないというか。アメリカにいたからだと思うんだけど、向こうは個人主義、インディビジュアリズムを重要視するんだよね。でも日本は全体主義を重要視するでしょ?そういう部分のバランスっていうか、どっちがいいとかそういう話じゃなくて、その辺のバランスを結構考えるかな?外に出て気づく事っていうか。日本の子供と海外の子供ってなんか違うんだよね。例えば日本って家の前掃除したりするじゃん。ああいう感覚あんまりないよね、アメリカには。アメリカは木は伸び放題だしね。そういうのは日本的というか自分の生活空間を整えるみたいな、家の中で靴とか脱ぐしね。周りを気にするというか、両親にどう思われるとかも含めて。そういうのを見ると自由にできる懐の広さっていうのはやっぱりアメリカにはあると思うんだよね。日本は与えられた空間をどううまくやるかみたいな感覚が強い気がするね。

----そういう海外経験なんかを経てRyuichi Oginoが今制作する上でのテーマっていうのはあるの?

今気になってる事っていうのは、やっぱりさっきと被っちゃうんだけど、アイデンティティーとかインターネットのプライバシーの問題とか、facebookとかそういうのが台頭してきたり、そういうのが気になってるかな?だからそれをそのまま作品にしようとすると、たぶんやっぱり絵画じゃなくてパフォーマンスアート的な事とかになっちゃうっていうか、そういったこととかもやっていこうかなって。実はもうやってたりとかね。だからあんまり絵だけに縛られたくないから。最善の方法があれば絵画じゃなくてもいいと思ってるから。それとは別に絵は好きで書いてるから、これからもずっと書くと思うけど。今は原宿とかでグループ展とかそういうのを結構やって。あとはコミッションがいくつかプライベートの絵を頼まれてて。

----プライバシーの問題っていうのは基本的に個人の人権が侵害されているっていう事?

実は今は考察してる段階なんだけど、プライバシーってそもそも日本語でないんだよね。日本家屋にプライバシーって無いじゃん、そもそも。西洋から入ってきたプライバシーが浸透してきてる感じだよね。キャッシュってわかる?まあ、自分の足跡だよね。俺もよく分かってないんだけど。エヴァンロスっていうネット系のアートがいるんだけど、知り合いにキャッシュのデータを送ってもらうってプロジェクトがあって。他人に自分のキャッシュを送るっていう事はデータで自分のどういう動きをしてるか全部完全にバレバレなわけよ。お前ポルノしか見てねーじゃんみたいな。そういうプロジェクトがあってそれがそういうテーマを考えるきっかけになったかな?マッシュアップていうコンセプトで絵画を書き出してるのもネットに影響を受けてるし、PCが無ければマッシュアップ自体、生まれてこなかったと思うしね。ここ20年でネットやPCによってライフスタイルがかなり変化してて、そういう影響で自然に作品に反映されてるのかな?

----Ryuichi Oginoは何を使って作品を制作してるの?

基本は絵画はキャンバスにアクリルかな?DJもアートピースだと思ってやってるし。あとは粘土使ったり、最近は木を掘ってるね。ちょっと今、彫刻作品とかもやってるし。その辺もVAVAで紹介できたらいいかなって思ってるよ。

----じゃー最後にこれからRyuichi Oginoの作品に触れる人や今後の若いアーティスト等に向けてなんかメッセージとかあれば教えてください。

今すぐにはそういうメッセージ的な事って思いつかないけど。こないだ新聞の記事読んで気になったのがさ、アーティストのブランディングとかそういうのに関わってくるんだけど、要は、初め不愉快だったものでも、何度も見てるうちに親近感湧いてきちゃうみたいな。何度も見てるとだんだん好きになっちゃうっていうか。だんだん刷り込まれて好きになっちゃうみたいな。心理学のそういうのあるみたい人間って。ブランドとかのロゴとかもそうじゃん。ずっと見てるなんかそれを好きになっちゃうみたいな。アーティストも結構そういうところあるんじゃないかと思って。俺も同じモチーフを使い続ければなんとなくこう、あれ俺も欲しいかもみたいな。そうするとブランドとあんま変わんないけどね。私もあれも欲しいわみたいな。俺はあんまりスタイルとかこだわってない方なんだけど、確信犯的に逆にそれを利用するみたいなこととか考えてるかな?

  • Ryuichi Ogino
  • 荻野竜一 東京都出身。高校卒業後にコロラド州デンバーへ語学留学とスノーボードを目的に渡米。デンバー留学中にCommunity College of Denverに於いてグラフィック・デザインとペインティングを学んだ後ベイ・エリアへ移り、California College of Arts and Crafts(現California College of the Arts)へ編入。イラストレーションを学び2004年に卒業するが、自身の活動の方向性はイラストレーションではない事を悟る。2005年に東京へ戻り、「Idealistically Hypocritical」と題し、自身のコンセプトである「Out of Context Mash-Up」を考察する為の展示をシリーズで行うようになる。

TEXT: DJKON / PHOTO:

UPDATE 2013.11.23 03:02

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