森山大道写真展『DAZAI』...

2013-11-25

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森山大道写真展『DAZAI』『ダザイ』

森山大道が太宰治へのオマージュとしてセレクトした、70年代から現在に至るモノクローム作品約50点。作家サイン会も開催。

小説家・太宰治の作家としてのキャリアは、1933年から1948年にかけての、わずか15年である。そのような短期間で太宰は、20世紀の日本文学に強烈なインパクトを残した。自らの内奥をさらす、多様で魅力的なストーリィは、日本のみならず海外でも、今もなお、深い影響力を持つ。

日本を代表する写真家である森山大道もまた、太宰文学に魅せられた一人であった。森山が太宰の小説に初めて触れたのは、中学時代である。学校を厭いストリートを学び舎としながら、映画と小説にのめりこんだ多感の時期に、森山は、太宰の小説と出会う。

本展は、森山大道最新写真集『Daido Moriyama: DAZAI』の刊行とともに、企画された。森山の青春期に多大な感応を与えた太宰へのオマージュである。森山の時を跨ぐモノクローム作品とともに、太宰の代表作『ヴィヨンの妻』が収録されている。

太宰の死生観がそこはかとなくうかがわれる『ヴィヨンの妻』は、1947年に発表された、太宰の代表作の中の一篇である。主人公、大谷は太宰自身、その妻とは1939年に結婚をした美知子をモデルにしたものと推察され、全篇を通して、妻さっちゃん(読者は最後まで、小説上の彼女の本名は知らされない)の女性的な語り言葉で、綴られていく。

太宰の小説は、女性を描くときの文体が突出している、と森山は言う。森山にとって太宰の小説は、語り手である主人公ばかりでなく、時代の空気や状況描写のなかに、生でアクチャアルな人間像をたちのぼらせる文体が、圧倒的に他の小説を凌駕していた。「『ヴィヨンの妻』をはじめとする太宰の小説は、僕が、嗅覚や視覚を通して感知し記憶した戦後のイメージと、ぴたり符合する」。

  • 森山大道写真展『DAZAI』
  • 会期 2014年12月20日(土)~2015年2月23日(月)
    13:00~19:00[休:月曜・火曜/12.29~1.6]
    会場:AM
    [150-0001東京都渋谷区神宮前6-33-14・神宮ハイツ・301/302]
    TEL:03-5778-3913

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UPDATE 2013.11.25 04:10

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